カバン・袋物・帆布加工一式 一澤信三郎帆布

信三郎のええかげんな話

Date 2018.12.21

#89 やっかいな時は・・

先日、うちの出入りの運送屋さんと、ちょっとしたトラブルがありました。
うちには、店舗のほん近くに二つ工房があって、お互いに荷物が行き来してます。

ある日、もう一つの工房に届ける荷物を段ボールに入れて置いていたところ、その荷物が行方不明になって、なんぼ探しても見つかりません。その箱には、カバンに付ける革の持ち手がどっさりと入っていて、それが見つからへんと、その型のカバンが製造できひんのです。
その荷物を置いた責任者が青くなって、両方の工房を探し回ったけど、どうしても見つからへん。
その場所には、ご注文いただいたお客様にお送りする荷物も置いておくので、そやそや、もしかしたら運送会社の集荷の人が間違って持って行ったんと違うやろうか。
それで何度も問い合わせたんですが、そんな荷物は見当たらへんと言います。
時折、下請け業者の人が取りにくるんで、その人にも問い合わせてくれへんかと頼んでも、出荷先の住所が貼ってへんもんは絶対持って行かへんの一点張りです。社内を探すのにほとほと疲れて、1週間ほど経って、責任者が致し方なく盗難届を出そうかと思い悩んでいたところ、突然「ありました」と電話がかかりました。各営業所の荷物が集まる集荷場に行先不明の荷物として置いてあったんやそうです。
“ なんでやねん!?”
責任者が謝りに来たけど、何人もが手を止めて探し回った苦労と時間はどうしてくれるのや・・。時間に追われて忙しいのはわかるけど、最初にうちからの電話を受けた人や、集荷に来る人がもう少し気を利かせて丁寧に探してくれればすぐに見つかったはずなんや。
ミスは誰でも起こりえるけど、その後の誠意のこもった迅速な対応が大事なんやのに。

うちの店では、「お客さんの対応でよっぽど困ったら私に言うてきてや」と言っています。
クレームの最後の砦は私やから、いつものゆっくりの京都弁で “ すんまへんなあ ” とご勘弁願って、ご説明すると、大概のお客様は納得してくれはります。
長年、帆布の匂いをかいできた年の功でしょうか。
何はともあれ、私の出番は無いに越したことはないんですが。