カバン・袋物・帆布加工一式 一澤信三郎帆布

スタッフ便り

2017.06.29

愛され続けるかばんの本


この度、一澤信三郎帆布の本ができました。
社長の「ええかげんな話」でもご紹介していますが、編集者さんからの依頼を社長が「誰も買うてくれはらへんわ。なんや気恥ずかしいなぁ。」と断り続けて数年。編集者さんの粘り勝ちです。とはいえ、こんなご時世に、うちの店や製品に興味をもっていただき、発売と同時にたくさんのお問い合わせがありました。本当にありがたく嬉しく思っています。

それでも、本作りは大変な作業でした。
110余年の歴史の中で、廃番もなく、かばんを作り続けていますので、古いかばんを倉庫から引っぱり出し、由来について社長に話を聞くところから始まりました。見たことのないかばんもたくさんあり、祖父や大叔父、会ったことのない曾祖父たちを思い浮かべながらの作業となりました。
写真右の英語の「ICHIZAWA」ネームの製品。祖父の時代に、世界で活躍するアルピニストのための登山グッズを各種作っていたようで、テントやヤッケまで出てきました。
いまだに牛乳かばんを使ってくださっている近所の脇牛乳さんも、同級生という社長と昔話に花が咲き、楽しい取材となりました。

今回の本と一緒に店頭で販売している特製かばんは、100年近く前のかばんの復刻(写真下)です。
時代が目まぐるしく変化する中、数十年前とデザインがほとんど変わらない製品を作り続けていることが、うちの店らしいところでしょうか(笑)

本を作るにあたって、愛用者の方にお話を聞いたり、職人スタッフ一同、自分たちの仕事を振り返る良い機会にもなりました。
今まで父親の仕事に興味のなかった息子が「お店にかばんを見に行きたい!」と言ってくれたと話す職人もおり、嬉しいことです。
皆さま、よろしければ、本を手に取ってみてください。
いつもいつも、ありがとうございます。

※出版を記念して、7月8日(土)に信三郎社長の講演会を渋谷で予定しています。(社長本人は困った顔をしていますが…)
是非遊びに来てください。詳細はこちら

写真の右側が100年ほど前に使われていた道具袋。昔はお客さんの屋号などを入れていました。

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