カバン・袋物・帆布加工一式 一澤信三郎帆布

スタッフ便り

2012.03.30

愛用するということ

「コレ見てみ」とニコニコしながら社長が手に持つのは山口瞳さん(作家・エッセイスト 1926-95)が愛用し、そのご子息の正介さん(作家・エッセイスト)が引き継がれた一澤帆布製のトートバッグ。山口瞳さんはウチのカバンをかなりひいきにされていたそうです。現在一澤信三郎帆布で保管されているそのトートバッグは、職人である僕でさえ生成り?ベージュ?と元の色がパッと見ではわからないほど使い込まれています。
雑誌「大人の文房具」で社長は、その使い込まれたカバンを「博物館行きの使用感」とコメントしています。一澤信三郎帆布では、お買い上げいただいたみなさんのカバンも「博物館行き」と言われるぐらいまで、修理というカタチでサポートしております。詳しくはスタッフ便り(「修理を誇りに思います」2008/12/26)をまた見てください。修理をすることで、持つ人の愛着や思い出を損なうことなく、また新たな気持ちで使い続けていただけたら、カバンも作り手も本望です。

数えてみれば愛着のあるものはいろいろありますが、「靴が欲しい」「時計が自転車が…」と新しいモノにどうしても目移りしてしまいます。しかし、クタクタになって修理に返ってきたカバンと接することは、長く使い続けるという意味に改めて気付かされる良い機会となっています。
それにしても山口さんの博物館クラスのトートバッグはすごいです。仕事のとき、スケッチに出るとき、常に傍らにあったそうです。
「それにしても大きな穴あいてますね…」
(植松巧)

*ここまでカバン全体が弱ると修理はいたしかねます。ご了承下さい。

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