カバン・袋物・帆布加工一式 一澤信三郎帆布

信三郎のええかげんな話

Date 2017.04.17

#66 本橋成一さんとかばんたち

本橋成一さん、ご存知の方も多いと思いますが、社会派のカメラマンで映画監督、そして、たぶんうちのかばんを世界一たくさん持ってはる方です。
私が35年ほど前に会社勤めを辞めて店に戻った頃には、既にうちのかばんのお得意さんでした。
本橋さんは土門拳賞も取らはった有名なカメラマンですが、いつも持ってはるのは小さなフィルムカメラ、たぶん古いライカです。撮影はとてもさりげなくて、いつ撮られているのかわからんぐらいです。それやから、自然な、ええ写真が撮れるんやろうね。
本橋さんのことは、「ある精肉店のはなし」「アラヤシキの住人たち」などで何度か紹介してるんですが、今回初めてご自宅にお邪魔して、かばんのコレクションを撮影させてもらいました。
本橋さんの取材用のカメラバッグは、長年特注で、うちの定番のかばんの改造型です。カメラやズームレンズ、ストロボなどを入れるんでマチを広くして、両サイドに大きなポケットを付けています。
2003年に「アサヒカメラ」と言う雑誌で、本橋さんとうちの店とで「職人の街京都で、理想の帆布製カメラバッグを作る」という企画をしました。4号にわたって、ああでもない、こうでもないと試作を重ねて、本橋さんに取材旅行にも使ってもろうて、完成させました。その後、そのカメラバッグがうちの定番商品(S-04)にもなっているんです。
それにしても、出るわ出るわ、押入れから出てきたかばんの多いこと・・・。
これでも、かなりな数のかばんを知り合いにあげてるんやそうです。どのかばんも程よく使い込まれているのも貫禄もんです。
本橋さんにこんなにもかばんを買うてもろてたんやねえ。足向けて寝られへん。
おおきにです!