カバン・袋物・帆布加工一式 一澤信三郎帆布

信三郎のええかげんな話

Date 2017.01.28

#63 芦生の研究林

京都の北、美山の奥に、芦生の研究林があります。面積は4,200ha・・どんな広さか見当が付きませんが、平安京をすっぽり包みこむ広さなんやそうです。
総延長37㎞の林道があって、歩道は160㎞もあるので、維持保全が大変です。
この原生林を、京都大学が99年間の契約で借りているんやそうですが、それが2020年に終わるんで、新たに契約をしなければならんそうです。
この原生林を守るために、「京大芦生研究林基金」が作られました。

私は、30年以上前から、不思議とこの森に縁があるんです。
その頃は、京大の演習林と言ってました。美山の自然と暮らしが気に入って移り住んでいる友人に誘われて、きのこ狩りに行ったことがあります。
美山で染色をしている人や、民宿をしている人、絵や陶芸をしている人、もちろん林業に従事している人もいて、皆で山を歩き回って、朽ちた倒木に生えたヒラタケなどのきのこを探し、鍋を愉しく囲んだ思い出があります。
その後に、この森に揚水ダムを造るという計画が降ってわいて、この森を守らなあかんと、反対運動の勉強会がありました。京都大学の植物生態学の先生の先導で、大勢で森を歩いたんですが、植物や樹木の名前を実によう知ってはる先生でしたわ。雑草と言う名の草がないのと同じで、私が知らんだけで、当たり前やけど、どんな草木にも名前があるんですなあ。
山川草木悉皆成仏・・・。
幸いなことに、この計画は2006年に中止になりました。
今から20年ほど前に対面した、巨大な芦生杉の奇怪雄大な姿も忘れられません。
何百年もの風雪に耐えてきたんやろうな。これに比べて、我が身の存在の軽さは・・・。
「芦生研究林基金」に3万円以上寄付をしてもらうと、写真のようなうちのかばんがもらえるんですが、残念ながら規定の100人に達して、今年は終了してしまいました。寄付の受け付けは引き続きやってはります。
今回は、私に似合わん真面目な話になってしまいましたな。