カバン・袋物・帆布加工一式 一澤信三郎帆布

信三郎のええかげんな話

Date 2015.07.22

#42 アラヤシキの住人たち

長年の友人とは言っても、人生の(?)大先輩で、土門拳賞を取っている社会派のカメラマンで、映画監督、うちのかばんのヘビーユーザー…どの順番で語るのが正しいのかわからへんけど、「本橋成一」さんが、また新しい映画を作らはりました。
題名は「アラヤシキの住人たち」。長野県小谷(おたり)村の山の中、真木集落での四季を通した暮らしです。アラヤシキは「新屋敷」、100年以上を経た建物のことで、そこに住んでいるのは、真木共働学舎の人々です。そこに行くには、山道を1時間半も歩かなあかんのです。「いっぺん行こうよ、良いところだよ。信三郎さんならすぐになじめるよ。」と、本橋さんから何度か誘われていながら、未だ訪ねられてません。
この映画の中では、事件は何も起こりません。ヤギが子供を産んだのが事件と言えば事件やろうかな…。「タン・タン・タン」という版木をたたく音で、起きて、「タン・タン・タン」でご飯。ラジオ体操も、音楽は鳴っているけど、みんなの動きはばらばら、好き勝手。
春に田植えをして、緑がむんむんしている夏になると、野菜を収穫。そして秋になると総出で稲刈り。一株刈っては、じっと止まっている人も、せっせと働く人もいて、みんながかけがえのない自分の時間を、自分のペースでゆったり生きてるんですなー。そして3mの雪の積もる冬になる。
家でこのDVDを観てたら、何べんも気持ちよう寝てしもうた。本橋さん怒らへんよね。(笑) 最近観た「セッション」と言う映画はずっと緊張感に溢れていて、「アラヤシキ」はその対極でした。
共働学舎を作った、宮嶋眞一郎さんの「あなたという人は、地球始まって以来、絶対いなかったはずです。あなたという人は地球が滅びるまで出てこないはずなんです。」という言葉。
どこぞの、平和憲法を大事にせん首相にも観て欲しいなー。